Summer Navigation'06 最終戦
高山、豪快に復活も王者・秋山にフォール負け
新四天王対決は30分時間切れ引分け
2年ぶりにリングに上がった高山は重病からの復帰戦だということを感じさせない力強いファイトを見せた 【田栗かおる】
プロレスリング・ノア「Summer Navigation’06」最終戦となる16日の日本武道館大会では、超満員となる1万6500人が見守る中、“帝王”高山善廣が約2年ぶりにリングに復帰。欠場前最後の対戦相手であった佐々木健介と組んで、ノアのGHCヘビー級王者・秋山準と、ノアの社長・三沢光晴の2トップと激突した。
高山は04年8月8日の新日本プロレス「G1クライマックス」神戸ワールド記念ホール大会で行われた健介戦の直後、脳梗塞で倒れ、長期欠場。復帰戦にあたり、高山は“鉄人”小橋建太とのタッグ結成を希望していたが、小橋が腎腫瘍摘出手術を行うため欠場となり、急きょオファーを受けた健介が、海外旅行の予定をキャンセルしてパートナーを買って出た。
大歓声に迎えられた高山は、自ら先発を買って出ると、三沢、秋山に対し、ニーリフトやジャーマンスープレックスなどの必殺技を披露。三沢をコーナーに詰め、「小橋!」と叫びながらマシンガンチョップを放つなど、欠場中の小橋にエールを送る余裕まで見せた。しかし、最後は健介がダウンする間に2人がかかりの猛攻を受け、三沢のエメラルドフロウジョンから秋山のリストクラッチエクスプロイダーに轟沈。だが、2年のブランクと脳梗塞という重病からの復帰戦だということを感じさせない力強いファイトで、観客の大歓声を浴びた。
「やめようと思ったけど、生き残ってるからには続けないと」と、一時は選手生命どころか生命の危機まで危ぶまれた状況から奇蹟の復活を遂げた高山だが、まったく悲愴感はなし。小橋の欠場も「そのおかげで健ちゃんとの初タッグが組めたから」と前向きにとらえ、「もう1回頂点を目指す。これからもプロレス界を盛り上げていくぞ。ノーフィアー!」と再び外敵軍団として猛威をふるうことを宣言した。
注目の新世代対決は4人とも一歩も引かないファイトで時間切れ引分けに 【田栗かおる】
セミファイナルではノアの“新四天王”との呼び声も高い、力皇猛&森嶋猛vs丸藤正道&KENTAの新世代タッグ対決が実現。試合時間が残り3分を切ったところで、4人がそれぞれの必殺技を繰り出すなど、息もつかせぬハイレベルな攻防は、わずか30分では決着がつかず。時間切れ引き分けに終わったものの、確実に世代交代の到来を感じさせた。
かねてからジュニアヘビー級という枠にとらわれない活動を目指していた丸藤は「勝ってはいない」と結果に不満を残しながらも「オレたちの時代」の到来を宣言。現在、秋山が保持しているGHCヘビー級王座の奪取も視野に入れながら、「オレたち4人で必ずこの図式を塗り替えてみせる」と力強く新時代の到来を宣言した。
高山同様、外敵としてさまざまな団体を荒らし回っている鈴木みのるは、シングルマッチで潮崎豪に圧勝。ノアの有望株をまったく寄せ付けず、スリーパーで圧勝した。外敵としてノアマットで自由に活動するみのるは、今後は復帰した高山とのタッグ再結成の可能性も示唆。今後もノアマットを翻弄していくことを予告した。
3.5武道館大会を欠場して以来、リングから遠ざかっていたムシキング・テリーも復活。メキシカンたちも加わった6人タッグ戦で、石森太一との合体攻撃などを繰り出し、最後は必殺のミストクラッシュでシコシスを沈め、自らの勝利で復帰戦に花を添えた。負傷欠場中も子供たちからの千羽鶴やファンレターで応援を受けていたテリーは「子供たちの熱い声援があって勝てた」とちびっ子たちに感謝した。
第1試合では、百田光雄vsSUWAの因縁決着戦が実現。百田がいぶし銀のテクニックで攻めるも、SUWAのラリアットに撃沈。しかし、試合後も百田を襲撃しようとしたSUWAをセコンドの永源が場外から足を引っ張ってカットし、マイティ井上レフェリーと百田がダブルラリアット&ダブルブレーンバスターでKO。熟年トリオ3人で勝ち名乗りを上げた。